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令和6年能登地震 原子力発電 原発事故 東日本大震災 震災

あれから13年!!

 3.11 東日本大震災の発生から今日の3月11日で13年。「二度と起きて欲しくない。」と願う傍ら、日本という土地柄、震災は今後も避けては通れず、何時かはこれ以上の大災害が確実に発生します。

少し変化があったかな? と思ったのは、韓国の若者に世の中や日韓関係を自分の目で見、判断し、客観的に判断出来る人が出て来た事でしょうか? 少し応援してみたくなりました。

 重要なのは、現在の日本が行っている処理水の海洋投棄。しっかりと放射性物質の除去が行なわれ、除去する事の出来ないトリチウムが含まれた処理水を海洋に投棄しています。海洋生物や人体に影響の無いレベルなので、「こんな事に大騒ぎ」するよりも、実際に原発の事故により大量の放射性物質を大気中に放出し、世界中の人々に迷惑を掛けた事実の方が重要だと思います。何故ならば、日本の様な地震大国に於いて原発が運転される事=何時かはこれ以上の大災害が確実に発生するからです。(その都度世界中の人々に迷惑を掛けて謝るのか?)

2024年の今年は元旦早々から志賀原発のある志賀町で最大震度7を記録する能登半島地震が発生し、「何て年明けなんだ・・・」と思いました。幸いにも日本国内の沸騰水型原発(BWR)の全てが停止中で良かったですね。ただし、志賀原発では受電設備が被害を受け、一時外部から電力を受電する事が出来なくなりました。

 皆さんもご存じかと思いますが、普段発電している原子力発電所でも、災害発生時には安全に停止し、優先的に外部から電力の供給を受け、使用済み核燃料等を安全に冷却しなくてはなりません。勿論非常用発電設備は存在しますが、震災後にどれだけ正常に運転出来るかなんて分かったものではありません。地域の誰もが「早く電気を復旧させてくれ!!」と望んでも、原発に電力を供給しなくてはならないので、住民には後回しと言う事になります。まー今回は志賀原発が停止中だったので大量の電力を必要としなかった事が幸いですね。

 また、今回の令和6年能登地震では、震災によって道路が寸断され、救助活動や救援物資の移動にも困難が生じました。勿論原発が事故を発生させていたら、逃げる事すら出来ないんです。港が隆起して船も接岸出来ず、空路では大量の住民を乗せられず・・・お手上げなんです。

 「日本で原発を運用する事は、国家の存亡を掛けたギャンブルである。」国家の未来をギャンブルで終わりにしないで欲しいと願う今日でした。

2024/03/11 澤田 安仁

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プレートテクトニクス理論 原子力発電 原発事故 震災

日本で原発を運転する事は、ロシアンルーレットを行なっている様な物。

地球上で最も不安定で脆弱な「日本に於いて、原発を運転する事は国家の存亡揺るがす程のギャンブルです。」

と京都大学防災研究所の深畑幸俊さんがおっしゃっています。

私もそう思います。

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プレートテクトニクス理論 原子力発電 原発事故 震災

新年早々大地震発生!!

2024年(令和6年)1月1日(月) 新年明けましておめでとう御座います。

 年が明け、家でのんびりと過ごしていたら能登半島沖で大地震が発生しました。16時10分頃。 志賀原発付近で震度7の発表が有り、柏崎刈羽原発付近でも震度5の発表が有りました。どちらの原発も運転停止中で良かったです。

 日本は「地球上で一番」と言って良いほど不安定な土地柄です。プレートテクトニクス理論によって、地球上の「しわ」にあたる位置に有る日本では巨大地震が頻発します。

 そんな「不安定な土地」でわざわざ原発を運用する事は自殺行為だと思います。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6486862

 エネルギーは原発以外の他の方法を考えましょうよ。

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原子力発電 原発事故 東日本大震災 震災

福島第一原子力発電所1号機

 言わずと知れた福島第一原子力発電所1号機。アメリカのGE(ジェネラルエレクトリック社)の基本設計で、GEにより建設され、今や上場廃止となりそうな日本の東芝がメンテナンスを引き継いだ原発です。(Mark_1初期型)

ところが、あまりの不具合の多さに東芝では手が廻らず、日立製作所がその後を引き継ぎ、重要構成機械のPLRポンプも含め、ほぼ全ての機器を国産に入れ替えて運用を続けられた原発が「福島第一原子力発電所1号機」です。ただし、基本構成物の原子炉格納容器等は当時のGEの設計のままです。

 炉心シュラウド交換工事の時には私も一部従事していました。

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ATRふげん トリチウム 処理水 原子力発電 原発事故

トリチウム入り処理水!!

 日本は比較的にトリチウムの人体に対する影響についての研究が進んでいると思います。

 それは、使用した燃料よりも多くの燃料を作り出す、夢の核燃料サイクルを実現するべく運転され、現在はすでに廃炉となったATRふげん発電所の運転によって相当なデータが蓄積されて居るからです。(ATRとは、重水減速沸騰軽水冷却型原子炉/新型転換炉と呼ばれるウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を本格的に使用した世界初の発電炉であり、濃縮しないウラン燃料を使用する等の研究も行なわれていた。)

 何故ATRふげん発電所の運転がトリチウムの人体に対する影響についてのデータ蓄積になるかと言うと、ATRでは中性子の減速材に重水を使用していた為、重水が原子核に中性子を取り込む反応が起き、発電所自体が巨大なトリチウム製造工場となっていたからです。

 この施設のメンテナンスを行う事=トリチウムの存在する空間での作業となり、ドライスーツの様な装備を着用していても必然的に体内にトリチウムを取り込む為、定期的に体内のトリチウム濃度を測定する必要が有りました。

 皆さんもご存じの様に、トリチウムと言うのは三重水素の事です。物理的半減期が12年(生物学的半減期は新陳代謝等を考慮し、およそ10日。)で弱いエネルギーのβマイナス壊変を行うトリチウムは、普通の水素が原子核の陽子1個と軌道電子1個で構成されている事に比べ、重水素は原子核の陽子1個と軌道電子1個に加え原子核に中性子1個が加わった原子となります。そしてトリチウムとは、更に原子核に中性子が1個加わった水素原子です。

 したがって、トリチウム自身が水素原子である為、分子構造に水素原子が含まれる物質(典型的な物質の「水」等)には均等に分布します。「水」は人体の約70%を構成します。通常の呼吸や皮膚呼吸等によって人体に取り込まれたトリチウムを含む水は接種後約1.5時間で体内に均等分布する事が判っています。

 私が「ふげん」発電所の定期検査に従事していた頃は体内のトリチウム濃度を測定する為に定期的に尿を採取し、尿中のトリチウム濃度を液体シンチレーターで測定する事を行っていました。これをバイオアッセイ法と言います。(体内にトリチウムが均等分布する事を前提で行っています。)

 よく、「海洋放出の時に処理水を薄めたからと言って、海藻や魚介類に選択的にトリチウムが濃縮される事が有るんじゃ無いの?」とか言った疑問を投げ掛ける方がいらっしゃいますが、選択的に濃縮出来るのであれば、濃縮してトリチウムを除去する事が出来るでしょう。

 トリチウムは簡単に濃縮したり除去したりが出来ないからやっかいなのであって、私個人的にはお金を掛けて「天然ウランの濃縮技術」を利用し、中性子1個分の重さの違いから「遠心分離法」を使えば濃縮出は来るのでは? 等と考えて居ましたが、成功しても莫大な費用が掛かるでしょう。まー、ウラン238とウラン235の場合は中性子3個分の重さの違いがある事に比べ、重水とトリチウムでは中性子1個分の違いしか無いので、更にハードルが高いし・・・「でも、軽水とトリチウムなら中性子2個分になるな・・・」等と考えてはみました。

ウラン燃料濃縮の遠心分離法

 トリチウム濃度を測定する為に液体シンチレーター等の高価な測定機器が必要である事もやっかいな理由でしょうか。

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プレートテクトニクス理論 原子力発電 原発事故 東日本大震災 震災

中国だって日本が海中に放出を始めたトリチウムの科学的安全性なんて十分承知しているさ!

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6473414

 大切なのは原子力発電の技術(原子力の平和利用)や安全性に於いては世界一を誇り、原発の海外輸出まで考えていた日本に於いて、現実に地震と津波による自然災害によって原発の大災害を起こし、世界中に放射性物質をばら撒いたばかりか「アメリカの軍隊の助けも借りてやっと終息した。」という事実が有る事。

 どんなに技術が進んでも、日本が地球上で最も不安定な土地に位置する(プレートテクトニクス理論)事から、日本が原子力を推進する事により今後も災害の発生により世界中が放射性物質による汚染の恐怖に向き合わなければならない事。

 結局、事故が発生しても「想定外だから仕方が無い」で済まされてしまう事。

 「こんなに無責任で迷惑な事は止めて欲しい。」と言っているのだと思います。

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原子力発電 原発事故 東日本大震災 震災

日本の水産物の輸入厳格化

 中国は福島第一原発の処理水の海洋放出計画に反発し、日本からの水産物について「100%の検査を行う」として、今月7日以降、検査を厳格化しています。自国の原発からは日本の福島第一原発の処理水に含まれるトリチウム濃度以上の放射性物質を放出しておいて、何故こんな事を平気で行なうのか?

 それは、地球上で最も原発の運転に適していない不安定な土地柄である「日本」に於いて、自然災害だろうが人為的なミスであろうが事故が発生した場合は、日本国内だけではなく、世界中の国々に生活する人々が被害を被るので、日本政府が原発を推進する事に対する牽制を行なっているのだと私は思います。

 遠く南米で水産業を営む人々も心配しているようです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a1a3746d2447e4041925916095f7db0bea6ac956

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プレートテクトニクス理論 原子力発電 原発事故 震災

青く輝く美しい地球に住む世界の皆さんへ。

 2023年5月31日、原発の運転期間の延長を盛り込んだ束ね法「GX脱炭素電源法」が、参院本会議で可決、成立した事により、60年を超えて原発の運転が可能となりました。

 今迄の運転期間の制限は、原子炉等規制法(炉規法)で原則40年、原子力規制委員会が認めれば最長20年延長できると規定され、原発事故後、当時野党だった自民・公明の両党も賛成してこの制限が導入されました。

 ところが今回の改正は、規制委の審査や裁判所の命令、行政指導などで原子炉の運転を停止していた期間を運転期間から除くことで延ばす。

これにより運転開始から60年超の運転ができるようになりました。

また、原子力基本法も改正し、電気の安定供給や脱炭素の観点から、原発の活用に必要な措置をとることを「国の責務」としたらしい。

 「国の責務」を真面目に考えるのであれば「日本」と言う国がこの地球上で最も原子力発電所の運用に適さない「不安定」な場所に位置し、常に地震や自然災害の危険と隣り合わせである事を考えるべきだと思います。

 そして一度事故が発生すると、大気中に放出された放射性物質は偏西風等に乗って世界中へ。海洋に放出された放射性物質は黒潮に乗って環太平洋全域に。日本だけでは無く、世界中に被害が拡散します。

 太古の昔から、日本は地震が多発する地域であった為、活断層による地震発生のメカニズムの研究は世界一進んでいると言っても良い程です。 この活断層がズレる事によって発生する地震は世界的に認識されているプレートテクトニクス理論によって説明出来ます。

日本は4枚のプレートがひしめき合って地球上に出来た「シワ」なんです。

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原発事故 東日本大震災 震災

東日本大震災から、今日で12年。

東日本大震災を忘れない。

ANJIN

凍える様な冬の寒さの中、除染は大変だった・・・。

ANJIN

しかし、大地が汚染されていようが白鳥はやって来る!!

ANJIN

放射性物質によって汚染された大地に飛来した白鳥。

当然この大地が汚染されている事は知るよしもなく・・・。

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原発事故 東日本大震災 震災

明日の3月11日は、東日本大震災から12年

もう、あれから12年ですか・・・

ANJIN

 上の写真は、2014年6月に撮影した常磐線富岡駅前の様子です。福島第一原子力発電所のメルトダウンによって撒き散らかされた放射性物質の除染が終わっていない為、こんな状態で放置されていました。

ANJIN

 2枚目の写真も同じく常磐線富岡駅前の様子です。正面遠くに富岡駅のホームが見えます。

 震災の被害だけであれば復興は直ぐに始まるのですが、これに放射性物質による「汚染」が加わると大変な事になる事は実証された筈です。

 どんなに技術の進歩があっても、わざわざ核分裂の熱を利用してお湯を沸かす必要なんて無いのですけどね。