こんな事も有りました。
私が原子力産業に関わる企業を退社後、暫らくの間は私自身も原子力の必要性に迷っていました。
それは日本という国が本当に石油、石炭、天然ガス等に代表される天然資源が乏しい国だからです。
その迷いは震災後迄続いたのですが、最終的に政府の発表した国のエネルギー政策や高レベル放射性廃棄物の処分場の選定や自然災害(特に「火山国日本」に頻発する地殻変動)に対する対策を見て「結局根本的な解決策を見出せず、行き当たりばったりなんだ。」と納得し、原子力発電に反対する立場となりました。
安定供給されると言われているウラン235でさえ輸入に頼っている日本は、原子力発電を行なうと電気料金が安くなったり、安定的に電力を供給出来るなんて根拠は何も無いです。
すると、以前在籍していた原子力関連企業から「会って話をしたい」と連絡が有りました。
内容は、「当社に在籍中、貴方は下請け業者から派遣されていた作業者に飲食代金を肩代わりさせていた疑いがある。現在調査しているので覚悟しておけ。」といった内容でした。
若かりし当時の私は酒や夜の街が大好きで、給料や出張旅費の殆んどを酒や夜の女性に注ぎ込む位に週末は必ずと言って良いほど夜の街を徘徊していました。
また、気の合う下請け企業の仕事仲間が居れば一緒に日本各地の夜の街を徘徊していました。
そんな私の行動について小耳に挟んだ、当時私が在籍していた企業の偉い人は「あいつ(私の事)は下請け会社に金を出させているに違いない」「あいつの給料でそんなに外食出来る訳がない。」「一緒に飲みに行った下請け会社の人間から裏を取って表社会から抹殺してやろう。」という話が本当になり、真面目に調査部門を作って聞き取り調査を実施したらしい。
それを聞いた私は腹を抱えて笑いそうになったのですが、実際は私が仕事仲間の飲み代を払う事は有っても、(基本的に割り勘でした。) 彼等に払ってもらった事は無かったと胸を張って言える。
証拠なんて何も出る訳が無いし、実際そんな証拠なんか無かったんでしょう。
その会社は下請け業者の作業員と口裏を合わせて、私が業者にお金を出させていた様な話を捏造しようとまでしたらしい。
何せ私は稼いだお金の殆んどを夜の街に使っていたんですから。
原子力に関わる亡者の巣食う業界はここまで腐っている。
しっかし、当時一緒にお酒を飲み交わした友人は、私が原子力に反対の立場を取る様になった途端に私を避けるようになっていった。
噂によると「あいつと付き合うと、この業界の情報を流していると思われ立場がヤバくなるよ」と言われ、会社から付き合いを断つ様に仕向けられたとか。
結局利害関係だけの友人であったという事か・・・。
巨大地震により発生した津波によって常磐線の富岡駅はこんな姿になりましたが、原発事故による放射性物質の飛散の影響で長い間、このままの姿で放置される事になりました。