はじめに!!

 確かに日本は石油、石炭、天然ガス等を代表とする化石燃料と言われている資源が乏しい国です。

 国際的にも脱炭素社会に移行する取り組みが必要とされており、従来の化石燃料を燃やして発電を行なう方法を脱却する必要があります。

 また、ロシアがウクライナに武力侵攻し、国際情勢が不安定になると天然資源を海外からの輸入に頼っている日本にとっては安定した電力の供給が出来なくなる等の影響が出る事でしょう。

 そこで日本政府は既存の原発の再稼働ばかりか原発の延命措置まで計画し、電力を原子力発電に頼ろうとしています。

 しかし、日本が原子力発電に抱いていた核燃料サイクル(使用した燃料よりも多くの燃料を作り出す核燃料のサイクル利用)の理想は崩壊し、使用済み燃料の廃棄場所や廃棄方法まで決まらないばかりか、東京電力㈱福島第一原子力発電所の原発事故後、未だに溶け出した燃料ジブリの回収の目途も立たず、生活が制限されている汚染区域も存在している現状で原子力発電を推進しようと考えるのは無責任過ぎます。(私個人的には発生してしまった事故に対する処置なので、アルプスで浄化されたトリチウムの残存する水を海洋に投棄する事は別に技術的にも科学的にも仕方が無いと思っています。)

 また、原子力発電を推進しようとする動きは日本の電機メーカーが政府の後押しの元、莫大な資本を投入してきたからに他なりません。経済界が国家に圧力を掛けている事は明確ですが、一度利権を手に入れた企業は、ちょっとやそっとじゃ諦めません。

 〇立製作所が米国のGEを買収し、沸騰水型原子炉の基本技術や特許を手に入れ、〇菱電機が主に加圧水型原子炉の技術を手に入れようとして米国のウエスティングハウスを買収する交渉をして居た所へ、〇芝電機が割って入ってさらって行った。

 後に福島第一原子力発電所の事故によって国内の原子力発電がほぼ凍結される事態となり、〇菱電機関係者一同は「ざまーみろ!!」と喜んだとか?

 お陰で一流企業であった〇芝電機は今にも潰れそうな企業になり果てました。

 兎に角原子力発電に関しては、国内の各メーカーだけでは無く、国家が莫大な投資を行って居るのは事実です。

 首相自らが海外に日本産の原発を輸出する為の外交努力もしていました。

 これを回収するために国家を動かす位の経済界の圧力はある事でしょう。

 ここで言いたいのは、あくまで自分達の懐を潤す為に原子力発電を推進しようとしているのであり、これからも発生するであろう天変地異や高レベル放射性廃棄物の処理問題等は考えられていない事です。また、廃炉に関する問題も棚上げのままです。

 何故なら・・・日本国内にはそんな「適地」が存在しないからです。

「はじめに!!」への2件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です